2020年6月21日日曜日

[FreeBSD] Canon PIXUS TS3130Sは動きます(FreeBSD 12.1、 2020年6月)

Canon BJ S500がついに限界に達して動かなくなったので、Canon TS3130Sを後継機として買った。
とくに苦労なく動いたのだが、「動く」ということ自体が情報であるので、ここに記録しておく。

概要

プリンタ機能はCUPS+gutenprintで動いている。
スキャン機能はxsaneで動いている。

詳細

CUPSの導入

今回、ついにCUPSを導入した。
Canonのサイトで配布しているLinux用ドライバではどうにもならなかったため。

必要なports

このタイミングで入れたportsはない。
過去にdependancyで入っていたもので足りた。
今、(pkg info -a -oで)確認したところ、入っていたportsは以下。
print/cups
print/cups-bjnp
print/cups-filters
print/gimp-gutenprint
print/gutenprint
graphics/sane-backends
graphics/sane-frontends
なお、graphics/sane-frontendはgraphics/xsaneに名前を変えたとの噂を聞いた。

FreeBSD側の設定

FreeBSD側の設定は、マニュアルを読まず、雰囲気でやった。
/etc/rc.conf.localに
cupsd_enable="YES"
を追加し、reboot。(rc.confでももちろんよいし、restartでテストしてもよい。)

CUPS内の設定

CUPS内の設定は、
http://localhost:631
にアクセスして、雰囲気でやった。
この時、プリンタの名前は後から変えにくいので、よく考えてつけること。

プリンタの持ち主

CUPSはdefaultではプリンタを自分だけのものとして、saneが使えなくなってしまうので、permissionを変更する。
具体的には、/usr/local/etc/devd/cups.conf内の
action "chgrp cups /dev/$cdev; chmod g+rw /dev/$cdev";

action "chgrp cups /dev/$cdev; chmod a+rw /dev/$cdev";
に変更。
(ログインユーザも何でもプリンタに何でもできるようになるので、セキュリティには留意のこと。私は家のマシンなら問題ないと判断した。)

スキャナの設定

別のCanonのスキャナが元々使えていたので、このタイミングでは何もしていない。
でもHandbookを見る限り、とくに設定はいらなそう。

プリンタの使い方

アプリケーション(firefoxとかAtrilとか)から印刷する時は、CUPSがきちんと設定されていると File->Printでそのプリンタが選べるようになるので、迷うことはない。
Postscript Fileについてもコマンドラインは放棄し、Atrilから印刷することにした。

スキャナの使い方

スキャンをするときは
$ xscanimage
でGUIが立ち上がるので、それを使う。

追記(2022年3月19日)

なんと、xscanimageがportsからなくなったが、CUIでスキャンできる。出力形式やoptionは好きにすればよい。
$ scanimage --resolution 300 | convert PNM:- -rotate 0 hoge.pdf

以上