2015年2月1日日曜日

気温と高度の関係

一般に「100m高くなると、0.6℃気温が下がる」言われている。

ところで、飛行機に乗るとエンターテイメント端末で、現在の高度、速度、外気温が表示できることがある。
最近、飛行機に乗る機会があったので、表示された高度、外気温、時刻をメモしてきた。
高度と外気温の関係をプロットしてみたものが図1である。



図1 気温と高度の関係

実線が離陸時、破線が着陸時のデータである。黒と青は往路と復路で別の日(いずれも1月の晴れの日)である。往路の到着地は、出発地から西に820kmの地点(復路は逆)。

注目するポイントがいくつかある。
1. 「100m高くなると、0.6℃気温が下がる」は、大体当てはまっているようだ。

2. 10000m付近で気温の低下が止まっている。対流圏界面が見えているかもしれない。

3. 1500mから2000m付近でグラフが折れまがっているものがある。空気のかたまりの境界を通過しているのかもしれない。
(青実線(day2,up)は2000m付近のデータが飛んでいる。雲はなかったので、見かけ上は温度一定だが、実際は黒破線(day1, down)と同様に一度上がっているかもしれない。)

教訓

「自分で」測定してみたわけではないけれど、データをさわってみると見えてくることがある。


参考文献

気象庁, "大気の構造と流れ", http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-1-1.html, 2015年2月1日閲覧